John Allsoppの「State of the Web」を聞いてきた。

豚インフル真っ最中な大阪に、オーストラリアからJohn Allsoppがやってきましたよ。
2008年末に全世界的に実施したアンケート集計の結果から、現在のWeb業界と今後意識すべきことなどを話してくれました。


アンケート内容は、使用OS、使用ブラウザ、検証するブラウザ、マークアップの仕方、doctype、Microformats…などなど様々な項目。
詳しい結果の情報は、JohnのサイトWeb Directions Eastのサイト、もしかしてリクリでも?(データ頂いたら公開します)で公開されるらしいので、気になる人はチェック。

時代はProgressive Enhancement

質問の中で、一番興味深かったのが「全てのブラウザで同じに見えるべきか?」というやつ。

結果は写真の通りで、半数以上の人が指示している考え方が、「各ブラウザで同じように見えた方がいいけど、古いブラウザで問題がなければ、新しいブラウザで使える機能を使った方がいい」という考え方。
英語では、「Progressive Enhancement」って言われているとのこと。土曜日のWDEEでも話題にあげていました。


この考え方って、ブラウザの差異に長年悩まされている人々(特にCSSコーディングしてる人、マークアップエンジニア)には、常々ある思考だと思う。実際この考えの元で制作してるのか?となると、その他の行程に存在する人々(営業やらクライアントやら)が理解をしてないとか何だかの理由で、実行されてないでしょうけど…。
Johnが例えにあげていたのが、オーストラリアの新聞社。
5年前にサイトリニューアルをした際に、ネスケ4にはほぼプレーンな状態で表示するようにしたところ、ネスケユーザから喜びのメールが届いた。その内容は、表示スピードが上がったなどなど…。
ブラウザの個性とニーズを理解すれば、ユーザも満足するんですな。あたりまえか。
日本は見た目のデザインを重視しがちだから、説得する人も多くなっちゃうけど、ディレクタやプロデューサはブラウザの勉強をもっとして、デザインだけをしている人も頭を使ってデザインをして、営業もwebの勉強をしていけば、ユーザが喜ぶサイトを作って行けるだろうなーと思った。


お仕事でならProgressive Enhancement思考だけど、個人的希望は、情報が得られるなら見た目はどんなんでもいいじゃん派。webは情報を仕入れる場と捕らえてるんで。見た目の美しいものが見たいんなら、美術館、博物館、山や海に行った方がいいですよ。と暴力的思考ですみません。

これからの注目するべき技術

HTML5, CSS3, Canvas, SVG, Flash and Silverlightだそうですよ。
あと個人的に@font-face。これはヤバい。画像いらなくなるよ。

プロとして大切なこと意識するべきことは?

  • セマンティックウェブを理解しよう
  • CSSだけじゃなく、JavaScriptajaxを理解しよう
  • バックエンドの基本的な事でいいので勉強しよう
  • webの最新の技術の情報を手に入れる努力をしよう

今エキサイティングだと思うのは?

WebはPCだけのものじゃなくなった!携帯、テレビ、ゲーム機、冷蔵庫などでもwebが見られる時代になった。


最後に「web技術の変わり目にいることは、ラッキーなので、新しい事に注目していったほうがいい!」とのお言葉でした。
もっと色んな事言ってたけど、まとまらないので、ここまで。